素人の、素人による、素人のための仏さま ―序―(№327)

 最近はお寺巡りをして各寺の御朱印を書いてもらうのが流行していて、お寺では色々とお洒落な御朱印帳が売られています。最近いくつかのお寺を廻り、仏像を見る機会があったので仏像・仏教について少し調べてみました。
 なんと、、、仏様(像)の世界は4段階に分かれた階級社会でした! 高いランクから順に如来(にょらい)、菩薩(ぼさつ)、明王(みょうおう)、天(てん)となっているようです。なにか難しそうですが、ほとんどの人が聞いたことのある“お釈迦(しゃか)さま、観音さま、お不動さん、お地蔵さん”をはじめとして、寅さんで有名な帝釈天、大黒様や四天王、閻魔(えんま)様、さらに、仁王立ち、修羅場を演じる、三人寄れば文殊の知恵、恐れ入り谷の鬼子母神(きしもじん/きしぼじん)などいずれもこの4つの階級に属する仏様に関連したワードでした。また、上位階級の「如来」には、助さん角さん的役割の「菩薩」やガードマン(SP)的な「天」を従えるという構図がありました。面白いと思いませんか? さあ、この不思議の世界をゆっくりと旅してみましょう。
 まずは、よく耳にする奈良(東大寺)の大仏様から。4階級の最上ランクの如来に属しており、正式名称は盧舎那仏(るしゃなぶつ)または毘盧遮那(びるしゃな)仏といい、同じランクに属する釈迦如来の別名とされています。この仏様は極楽浄土の花である蓮(はす)の花(蓮華 れんげ)の花びらの台座に座っていてその1 枚1枚には大釈迦や無数の小釈迦がいるとされているため、勢い仏像があのように巨大となっているそうです。東大寺は奈良仏教の華厳宗(教典は華厳経、宗祖は良弁)の大本山で聖武天皇の勅願によって開かれた寺院です。

 *蓮と間違えるものに同じ水生植物であるモネの絵で有名な睡蓮(スイレン)があります。いづれもインド原産で、概ね花が水面に咲くのが睡蓮で水面より上の方で咲くのが蓮ということで区別できるようです。ちなみにご存知のように蓮根(レンコン)は蓮の地下茎です。
 To be continued(次は4階級についてもう少し詳しく)

(神仏習合)

2018年01月26日