新たに医師になられた皆さんへ(№380)
今年も1年目の研修医が4名来てくれました。皆さん、医師国家試験合格おめでとうございます。これから研修に入るわけですが、よろしくお願いいたします。今は国家試験に合格した安堵感と今後への不安を少し感じているかもしれませんね。
私の卒後1年目を振り返ってみますと、母校の医局に残ったこともあって右も左もよく知った先生方ばかりでした。実習での指導教官も何人もいましたし、気分的には楽でした。徐々に研修が進むにつれて学生時の実習と実践は全く別物だと思うようになったのをよく覚えています。病歴の取り方、視診・聴診・打診・触診の正しい仕方、得られた情報の整理、その情報が十分なのか?
何が足りないのか? どうすれば補充できるのか? 得られた情報を自分の中でどのように考えて結論を導き出せばよいのか? その結果をいかにして患者さんやご家族に説明するのか?
できることもあればできないことも多かったです。しかし幸いなことに、良き先輩、コメディカルの方々、同級生に恵まれていたので、徐々に力がついてきたのを実感できた記憶があります。もちろん次のステップに行くたびに壁にぶつかることもよくありました。今振り返ってみて重要だなと思うことがいくつかあります。清潔な身だしなみ、好感を持たれる立ち居振る舞い、基本的な知識が身についていること、同僚(医師、コメディカル)、患者さん、ご家族とのコミュニケーション力、などです。これらは医師のみならず、一人の社会人としても求められると思います。他にも皆さんが重要だと思っていることがあると思いますので、いつでも気軽に伝授してあげてください。お互いに刺激しあいながら毎日を送れればうれしいです。
医師としての力量を高めるのに近道はありません。一歩ずつ前に進みましょう。一緒に頑張りましょう、飲み会ができるのを期待しながら。
(ウクレレ・たぬき)