出口治明氏の「最後の講義」を聞いて(№369)
コロナ禍の中、今年のGWはほぼ家に引きこもっていた。
数年前から、高校の同期7名とグループLINE「ももの会」をスタートし、日頃の出来事やちょっとした情報を交換し合っている。名称は、もちろん、山口百恵から取ったものである。
GW中に神奈川県に住むN君から「NHKの最後の講義(出口治明)を見て、いたく感動した。YouTubeでも見れるよ。」とのLINEがあった。暇にまかせて、早々視聴した。講義は、オンライン。スクリーンには、20~30代の若者を中心に大勢の受講生が食い入るように参加している。外国の人も多い。氏は語り掛ける。
「モチベーションはあきらめから生まれる」
大阪なおみのようなずば抜けた才能の持ち主はそうそういない。人間の90%以上は、やりたいことが見つからないまま死んでいる。だから、迷うのは当たり前。やりたいことや好きなことが見つからなくても焦ることはない。一生かけて見つければいい。
「人生は川の流れに流れて行くもの」
人生は、そうしたものである。その流れついたところで一生懸命頑張ればいい。そうすれば、きっと、面白いものが見つかる。
「縦・横・データ」
縦は歴史である。横は世界である。そしてデータ(数字)。この3つでアイデアを探れ。
「愛読書はダーウィン」
生き延びるのは強い者ではない。“運と適応力”のある者である。偶然の出会いと出来事に適応して生き残る。そのためには、まず“イエス”という気持ちを持て。
(出口治明氏のプロフィール)
出口氏は、三重県出身の73歳。京都大学法学部卒業後日本生命に入社。58歳で退社し、ライフネット生命を創設。その後、2017年(69歳)に同社の取締役を退任。2018年に立命館アジア太平洋大学第4代学長に就任。世界1200都市を訪れ、1万冊超を読破した“現代の知の巨人”、稀代の読書家として知られる。著書多数。歴史や宗教、哲学にも造詣が深い。
講義終了後の受講生の目が何と輝いていることか。私も一緒に引き込まれてしまった。それにしても、こんな講義がいつでも無料で聴講できるとは、凄い時代になったな~。そして、高校時代の同期は、いつまでも有難いものだな~。
コロナ禍でのGW。私にとっての贈り物であった。
(哀愁ボーイ)