チコちゃんに叱られたい!(№349)

 皆さんは、NHK総合テレビの「チコちゃんに叱られる」をご覧になっていますか?
 私は、この番組が大好きです。永遠の5歳チコちゃんが、普段は全く疑問に思っていない、それでいて極めて素朴な疑問にズバッと答える。
 “ えぇ~、本当に~”
 “なるほど~ ”
 “ チョー、スッキリした~”
 その爽快感が、たまりません。今回は、私が思わず膝を叩いてしまった選りすぐりの回答を、チコちゃんに成り代わりお届けします。

【Q1】なぜ男と女がいるの?
 男は、女にとっての保険だから~。
⇒地球最古の生命(微生物)が生まれたのは、およそ38億年前。性別は全てメスで、分裂することで世代交代していた。このメスがメスを産む仕組みは何と20億年近く続く。ところが、その頃、地球では気温がダイナミックに変化したり、酸素濃度が急上昇したりと、環境が激変する。こうした中、環境変化に対応できない生き物たちは絶滅の危機にさらされる。同じ生き物の中に、色々な体質を持った個体がいないと、その種は生き残れない。そこで、メスが生み出したのがオスである。オスは、体内に母親のメス遺伝子を持ったまま、他のメスと出会い子供を作る。この時、母親が受け継いできたメスの遺伝子と、父親が運んできたメスの遺伝子が混ざり、子供は、祖先とは違う遺伝子を持った個体となる。つまり、メスはオスを遺伝子の運び屋として使い、バラエティ豊かな性質を持った子孫を作る仕組みを作り出していったのである。ヒトの受精卵でも、最初は女性として成長を初め、受精7週目から男性となる胎児の体内でコルチコステロンというホルモンの命令で男性ホンモンが大量放出され、男性に作り替えられていく。うぅ~、オスは、メスの子孫繁栄のための保険だった。

【Q2】桜が同じタイミングで咲くのは、何故?
 1本の木から分身した同じ木だから~。
⇒日本で最も代表的な桜「ソメイヨシノ」は、最初の1本から分身をどんどん増やしていって、全国に広がった。つまり、日本全国の「ソメイヨシノ」は、全て同じ遺伝子を持つクローンなので、同じタイミングで咲く。江戸時代、成長が早い「オオシマザクラ」と丈夫で長生きな「エドヒガン」が交配され、その中で、極めて花が美しい奇跡の桜が出現した。それが「ソメイヨシノ」である。それがあまりにも美しかったため、どうにか後世に残そうと、接ぎ木され、全国に広まっていった。今では、百万本以上の「ソメイヨシノ」が植えられているという。

 “ ふ~ん、なるほど”
 “ へぇ~、そうなんだ~”

 世の中は、不思議に溢れている。
 ボーっと、生きている場合ではない。
 常日頃、ボーと生きている自分としては、一度、チコちゃんに、思いっきり叱られた~い!

※参考文献 NHK「チコちゃんに叱られる!」制作班(編)

(哀愁ボーイ)

2019年09月27日