龍馬マラソン・ボランティア体験記(№331)

 昨年末、還暦を祝おうと、久しぶりに高校時代の同期会を10人ほどで行った。その時、東京オリンピックの話題で盛り上がった。私達は、東京オリンピックを二度も経験できる恵まれた世代である。(前回は、小学1年生であった。クラス全員で、アベベの怪走や東洋の魔女の活躍を食い入るように観ていた。)このラッキーチャンスを活かし、何とか、参加できないか? そうだ! ボランティアだ! 高知にも、事前キャンプで海外チームが来るはずだ。その、ボランティアに参加しよう! 同期のI君と話は一気に盛り上がった。そのためには、ボランティアの予行演習だ! まず、ホップは龍馬マラソンね! 次の、ステップはラグビーワールドカップだね! 東京オリンピックで大ジャンプ! 兎に角、まずは来年の龍馬マラソンでボランティアを経験しよう! あっという間に話が進んでしまった。
 年は変わり、2月18日、龍馬マラソン当日。朝7時半、私達2名は春野運動公園に集合していた。春野運動公園おもてなし隊に配属されたボランティアの朝は、思ったより早かった。おもてなし隊のメンバーは、約80名。見た目年齢では、私達は、間違いなく上位五傑入りしていた。午前中の作業は、完走者へのお土産作りである。お土産は、高知名物の帽子パンとごっくん馬路、ゆずゼリーの3品。倉庫に山積みされたこの3品を、10代の中高生に混じり、箱から出して、ただ、ひたすら袋詰め。なにせ、エントリー約1万3千人、出走約1万1千人に育った龍馬マラソン。完走者のお土産作りだけでも、大変であるが、やはり、若人のパワーは凄い。午前11時には、1万1千個、全て完了していた。
 11時半頃から、いよいよ、完走者へのおもてなしが始まる。11時24分過ぎ、最初のランナーが右手を高く突き上げて競技場に駆け込んできた。おもてなし隊も、大興奮! やはり、完走するランナーは、眩しい! 午後1時を過ぎると、完走者も一気に増えてきた。細木病院グループからも20人程が参加している。完走した職員を見つけると、完走を讃え、ただただ握手! いや~、嬉しくなってきた~! 完走者に、ひたすら、“完走、おめでとうございます。”と声がけしていると、ゼッケンに出身地が書いていることに気付いた。そこで、遠くの都道府県のランナーには、おもてなしと感謝の意味を込めて、“秋田県から、はるばるありがとうございます。”、“鹿児島県から、ようこそ。”と声がけすることにした。そうすると、もう、効果的面。何人もから、“ありがとう。”とお礼を言われたり、握手を求められたり、抱き合ったり。これが、ボランティア冥利か~!
 午後4時、おもてなし隊ボランティア活動、無事終了。長い長い1日であった。楽しく、そして、クタクタな1日でもあった。ボランティアのやり甲斐も、味わった。そして、I君と、2020年までの計画遂行を誓い合った。

(哀愁ボーイ)

2018年05月28日