たばこ(№324)

 たばこは身体に悪いことは重々承知しているが、ストレス解消の手段でもあり愛好者にはなかなか止められない。山に登っていた頃は山頂での一服が至福の一時で、指先が黄色くなる位のヘビースモーカーであった。30歳代後半に日頃の不摂生で入院となり、主治医の先生に言われて禁煙を始めたが、朝起きると頭に「たばこ」の文字が浮かび、日中も口が渇くので最初はキャンデーやガムで気を紛らわしていた。その後、吸いたい気持ちが強くなった時には水を一口含むようにすると禁断症状が和らぎ、乗り切ることができた。以後、頭から「たばこ」の文字が消え、20数年禁煙が続いている。
 たばこについて少し調べてみた。たばこの税金は、1箱440円(私が吸っていた頃は200円前後が主流)のたばこの場合、国のたばこ税106.04円、地方のたばこ税122.44円(道府県17.2円、市町村105.24円)、たばこ特別税16.4円、消費税32.59円、合計277.47円と63.1%が税金となっており、まるで税金を吸っているようだ。たばこ以外の税金では、ビール48.1%、ウイスキー26.5%、ガソリン55.4%だそうだ。
 喫煙率は日本たばこ産業が今年7月に調査した割合では、男性28.2%、女性9%、全体18.2%であった。2015年:19.9%、2011年:20.1%と減少傾向ではあるが、アメリカ13.7%、スウェーデン10.7%といった先進国より高い割合となっている。
 また、「高知市歩きたばこ等の防止に関する条例」をご存知だろうか。歩きたばことは、道路、公園、広場など公共の場所での喫煙、火のついたたばこを持っての自転車・自動二輪車に乗りながらの喫煙も含む。禁止区域は、高知駅周辺、追手筋、中心街の商店街周辺、高知市役所周辺となっている。罰則はないが、煙が人にぶつかったり、ポイ捨てが原因での火災のリスク、たばこを持つ手が子供の顔の高さ等危険もあり、マナーを守ることが大切である。
 飲食店での禁煙はまだまだ浸透していないが、最近では昼のランチの時間帯は禁煙といった飲食店もあり、たばこを吸わない者に取っては受動喫煙にならないので大変ありがたい。禁煙または分煙の飲食店が増えればと願っている。

(お茶のみ)

2017年11月27日